ページ

2014年1月6日月曜日

母の『資料国文学史』と「詩と詩論」

あけましておめでとうございます。
今年も、このブログとともに、祖父のリサーチを続けたいと思っております。

私は、正月は実家で両親と家族とともに新年を祝いました。昨年末に、母から貸した本を持ってきて返して欲しいと電話がありました。『資料国文学史』を早く返して欲しいとのこと。

母が国文学を学んだ際に使った『資料国文学史』は昭和28年に初版が発行された書籍です。

松尾聡が編者で1953年に清水書院が発行した『資料国文学史』の六編(近代・現代)第十三章(昭和の詩壇展望)より一部抜粋して下記に記します。
「詩と詩論」(昭和三-六)は春山行夫、北側冬彦を始めとして、安西冬衛、北園克衛、坂本越郎、三好達治、渡辺修三、飯島正、上田敏雄、滝口武士、竹中郁、近藤東、外山卯三郎、神原泰、西脇順三郎、吉田一穂、堀辰雄等、半無産派陣営の多くの詩人を結集した詩誌で、フランスのポエジイ運動を継承し、前期の詩壇を支配した自由詩の非詩性を指摘して新散文詩運動を興し、新しい現代詩の確立に努力した。またこの一派がシュール・リアリズム(超現実主義)の傾向を多分に示していたのもその特色であった。
国文学史を習う際に参考資料に父の名前が載っている気持ちというのはどういうものなのだろうかと思いをはせながら、大切な本は母の手元に戻しました。

0 件のコメント:

コメントを投稿